Stars on Earth


都会で生活するのは何かとエネルギーが要るなぁと思います。

そろそろボストンに戻ってきて半年が経とうとしているのですが、
2年間ののんびり田舎暮らしの後だから尚更なのか、まだまだ都会の
ペースについていくのがやっとです。

陶芸をしてみてから初めて、陶芸ってこんなに肉体労働だったんだ!と
気づいたのですが、本当に体力も集中力も費やすので、数時間の作業の
後にはいつもすっかり疲れてしまって、ふらふら。
けれどもそれは創造のエネルギーなので、疲れといってもどこか心地の
良いもので、充実感を伴った疲労感です。

それに対して、ただ生活しているだけで何でこんなにも疲れるの?と
思うほどに、時間やエネルギーを消耗してしまうことがあります。
全てのものが一見複雑にされていて、そのために本質が隠れてしまって
いるような気がして・・・なにか私は昔のように、違和感を無視したり
流されてみたりすることが、だんだん出来なくなってきているのかも
しれません。

いつかはまた田舎暮らしがしたいなぁと夢見ながら、疲れた時には
日常の中に小さなオアシスを見つけながら、毎日を過ごしています。

 最近のシトロンのオアシスは、青い椅子の

私にとって一番の癒しは、とにかく生きものに触れること。
最近は寒くなってなかなか自然の中にも行けなくなってきてしまった
のですが、 それでも家の中で猫の世話をしたり、プランティングを
したりすることで心が落ち着きます。

土や植物というのは本当に癒しと元気を与えてくれる気がするので
買い物がてらにいつものファームを眺めるのも相変わらず大好きです。
実家も畑をやっているので、やっぱりそういうところから色々と記憶が
蘇って、すき、とか、なつかしい、とか思うのでしょうか。

これは猫草。ちょっと土に触れるだけで、とっても癒される。

  ファームにクリスマスツリー!ちょっと前は、
あそこにはハロウィンの巨大蜘蛛がいたのですが。
  
それから料理も。
野菜やお肉といった生ものを扱っていると、なんだかそれだけで
パワーをもらえているような気分になります。
疲れていてもキッチンに立ってみると、頭の中が空っぽになって、
不思議と癒されたりして・・・生きているものって、優しいなと
思います。

疲れた日に食べたくなるのは、やっぱり馴染みのお惣菜です

クタクタになった夜には、ソファに寝転がり、何も考えずにボーッと
ネイチャー系の映画を見たりします。
美しい地球の大自然や動物たちの映像を見ていると、疲れがすーっと
とれていくようで・・・いつの間にかぐっすりと、アフリカの夢を
見ていたり。

 この夜見たのは、美しい女性レンジャーと犀の物語。
あぁアフリカに行きたいな!

そして、毎月巡ってくる満月
ニューメキシコにいた頃よりも随分と空は小さくなったのだけれど、
見上げれば、そこには変わらないまん丸お月様がいてくれて、
なんだかホッとするのですよね。

今年最後の満月。



車の運転中、目の前の木々をシルエットに映し出す綺麗な夕陽。
その瞬間にかかっている、心象的な音楽。
そしてその美しい瞬間を写真に撮りたいと思うこと。

そういった日々の些細なことが、一瞬にして心を自由に解き放って
くれることがあります。

思えばニューメキシコにいた頃は、音楽も写真も、そんなに必要では
ありませんでした。
それらはまた、あの場所では違った意味を持っていたように思います。
そしてその時期を経て、また今それらの必要性を思い出していることも
なんだか不思議で、全てのことは巡り巡って、私が投げかけた疑問の
答えを、この世界はちゃんと教えてくれているような気がします。


数日前、クリスマスのイルミネーションが溢れる夜の街角を歩いて
いると、 足元の水たまりにイルミネーションが映し出されて、
まるで夜空の星座のようにキラキラと輝いていました。

地上の星・・・
人間の夢見る、一見理想主義的な美しさや豊かさは、ほんとうは、
この地上にもちゃんと存在しているのだろうと思います。

As above, so below.

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