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日本にはないカラフルな色彩や、アイスクリームやハンバーガーの巨大なこと!
出会う人はみんな気さくで、10代の少女にとっては、まさにパラダイス!
まるで街全体がディズニーランドのようでした。
そこで夢のような1ヶ月を過ごした私は「将来は英語をしゃべれるようになって、アメリカで暮らしたいなぁ〜」と大きく夢をふくらませて帰国したのを覚えています。
今思うと、あの経験が私の人生に大きく影響しているんだろうなと思います。
アメリカから始まった「外国」への憧れはその後ヨーロッパの国々への興味に変わり、さらには世界の色々な国の人と交流する機会にも多く恵まれて
特別に意識をしていたわけではないのに、気づけば日本にいながらも、常に海外や語学などと何かしら関係のある生活をしていたように思います。
そんなわけで、英語を使う機会もわりとあったので
自分の中では「とりあえず旅行で困らない程度には英語は大丈夫」くらいに思っていました。
ところが2年前、久しぶりにアメリカの地を踏むことになったとき
空港のアナウンスですら英語がまったく聴き取れず、頭が真っ白になってしまいました!
海外への憧れを抱く原点ともなったアメリカでしたが
そういえばその後はヨーロッパや他の国々に夢中になり、自分の中ではすっかりプライオリティの低い国になっていたアメリカ。。。
その時の渡米も、英語圏だから大丈夫、などと軽く考えていたのが間違いでした。
生のアメリカンイングリッシュって、こんなだったっけ?!が〜ん。
そのショックを胸に、日本に帰ったら絶対英語を勉強しよう!と誓って帰国したのですが・・・
日常に戻ると、そういうモチベーションもあっという間に薄れてしまって、結局その後も特別に英語を勉強することなく、今回また渡米してきてしまいました。
当然のことながら、今回も英語には苦戦する日々です。
日本にいた時や旅先では意志が伝われば良いという感覚だったのですが
さすがに暮らすとなると、「手段」としてではなく、生きた表現としての英語を必要とします。
言葉というのは、ただの伝達手段ではないんだなぁと、ひしひしと感じます。
言語は、その国の文化そのものなんだな、と。
その国で生まれ、育ち、その中で生きてきたからこそのアウトプット。
言語を学ぶということはその国そのものを知ることでもあるのですね。
気づけば10代の頃にふくらませた「アメリカで暮らしたい」という夢が、忘れた頃に今こうして叶っている。
生きた文化の中でその言語に触れて学べるというのは、ほんとうに貴重な経験です。
「英語をしゃべれるようになって」の方もちゃんと叶えてあげなくちゃね。