Room

なんだか最近空気が冷え冷えするなぁ・・・と思っていたら、
気がつけばもう12月。
いつの間にか紅葉は終わり、空もすっかり冬の様相です。
ニューメキシコと言うと何だか暖かそうですが、標高も高いため、
冬はそれなりに寒くなるようです。
とはいえ、去年のボストンの寒さに比べれば大したことはないはず、
と私はだいぶ油断してしまっています。。。
いったいどのくらい寒くなるのでしょうね?
そんなこんなで、最近は部屋の中で過ごす時間がまた増えてきました。
どこにいても、やっぱり自分の部屋というのは一番落ち着きます。
今は仮住まいではありますが、その中でも自分らしくリラックスしたり
創造力が沸くような空間であるように、少しずつ工夫しています。
こちらではアンティークショップがとても充実していて、
お手頃な価格で味のある家具や食器類が手に入るので
たまに覗いては掘り出し物を探すのも楽しみのひとつ。

ボストンにいたときは、手軽に一式が揃えられる
IKEAのお世話になっていたのですが、
今ではすっかりアンティークやユーズドの虜になってしまいました。
それらの持つ歴史やストーリーに、何ともいえない温かみを感じます。
それに、いつかまた引っ越しをする時などは、
同じようにアンティークショップに持って行き、
それらがまた知らない誰かの手に渡っていくことを思うと、
新しい物を買っては捨てるという消費のかたちではなく
巡り巡ってサイクルしてゆくのだと考えることができ、
そういうところにも心を動かされます。
最近は、おそらくレストランウェアだったであろう、
ぽっくりと重いシンプルな白のプレートやカプチーノカップに、
安定感のあるワイングラスを購入しました。
ほんとうに、信じられないくらい安く手に入るんですよ。
季節の移り変わりとともにかける音楽も変わってきて、
このごろの気分はジャズやジョニ・ミッチェルといったところです。
そうして好きな音楽に包まれながら、午後の陽だまりの中に
猫たちが気持ち良さそうにごろんとしているのを見て和むのも
なんだか冬ならではの愉しみのような気がします。
(こちらへ引っ越してからもう一匹、アリスという猫を引き取って
今は2匹になっています。)

一日家にいる日などは、ゆっくりと料理をするのも好きです。
じっくりと時間をかけて煮込み料理を作っている間に本を読んだり
手持ちの料理本に載っていて、前々から作りたいなぁと思いつつも
実行できずにいたお菓子を思いついて焼いてみたり。
外は寒いけれど、お部屋の中はマイワールドで心地良い。
これも冬ならではの醍醐味ですね。
住む人の趣味嗜好や空気感、そういう全てが表れるお部屋。
私はお友達の部屋に行くのも好きで、新しい人の部屋に行くときは
いつもドキドキしてしまいます。
一体この人の世界はどんなだろうと。
今まで印象的だったのは、
フォトグラファーの友人がパートナーと暮らす
すっきりとしていてスタイリッシュな部屋や、
絵を描くことが趣味の友人が海辺で暮らす、セカンドハウスのような
アーティスティックでデコラティブな部屋だったり、
お年を重ねた友人の、そのルーツや歴史を感じるような、
東・西洋の古い物たちで埋め尽くされた博物館のような部屋などです。
どれも、その人にぴったりの、素敵な空間でした。

そして、どんなテイストでも、やっぱりどこか生活感が出ている、
ヌケ感のあるお部屋が私は大好きです!
完璧なインテリアよりも、ほっと落ち着きますよね。
将来どこかの場所に落ち着いたら、あんな風にしたいなぁとか
こんな風にしたいなぁとか、色んな想像を膨らませながらも
今の部屋での暮らしも、なかなか気に入っています。
きっと、ちゃんこたちも・・・!
