Optimistic
昨日は、アメリカに来て初めての独立記念日でした。
夕方からバルーン・フィエスタ・パーク(アルバカーキでは毎年ここで気球の世界大会が行われます)に行って、露店で買ったタコスを食べながらフラフラ歩いたり
芝生に寝転んでバンドの演奏を聴きながら夜を待ち、メインイベントの花火を見てきました。
炎天下のフェスティバルムードや、夜空にきらきらと広がる花火を見ていると、あ〜夏が来たなぁ!ということを実感します。
気づけば、あっという間に7月です。
花火を見ながら、大好きな日本の夏のことも思い出していました。
汗の匂いに、肌がペタペタっとはりつくあの感覚。
スイカや蚊取り線香といった日本らしい情緒のある風景や
畑にすくすくと育った夏野菜たちのみずみずしさ。
地元の海で幼なじみたちとはしゃいだことや
缶ビール片手に、夜の公園で友達と取り留めもない話をしたこと。
夏は、思い出すと香りや質感までもが鮮明に蘇ってくるような
さわやかで、心に沁み入る思い出がいっぱいの、大好きな季節です。
今年の夏はこの場所で、いったいどんな思い出をつくることができるのかな?

ある日、とあるアクシデントから出会った人に、こう言われました。
「ニューメキシコに来るとね、皆、今まで起こったことのない事が
起こるのよ。
でもそのお陰で、その後お腹の底からパワーが湧いて来て
それまでよりずっと強くなれるの。
ここはそういう土地なのよ。」
ここでの生活のスタートは決してスムーズではなくて、
でこぼこと、色んなことがありました。
日本はおろか、ボストンとも同じ国とは思えないほどに独特で
自分が今までの経験で培った知識や感覚だけでは対処できないことばかり。
でも、この街や人々の、のんびりとして自由なムードや
力強い大地に燦々と降り注ぐ太陽のたくましさ
地平線に沈んでゆく夕陽の美しいグラデーションに
つかの間の雨の後、夜空にくっきりと浮かんだ黄金の満月の神秘的な姿・・・
そんなものたちに囲まれて、日に日に感覚的になってきた私の心や思考はどんどん柔軟になり、どんな出来事にもすべて意味があるように思えて、物事をとても楽観的に捉えられるようになりました。
予想外のことに出会ったときも、驚いたり戸惑ったりするよりも
なんだかもう可笑しくて笑えてしまったり
「ま、何とかなるか〜!」という言葉も、ごく自然に出てくるようになりました。
それはポジティヴシンキングとはちょっと違って、もっとこう
笑顔も涙も悩みも、ぜんぶひっくるめて受け入れるような
それこそお腹の底から信頼できるエネルギーのようなものです。
そうして強くしなやかになった心はきっと、新しい経験や人との出会いへと、人生の扉を開いていってくれることでしょう!
「みんなアリゾナやテキサスは知っているのに、
その間にあるニューメキシコのことは誰も知らないんだよ!」
地元の人などはそんな風に皮肉ったりもするので笑ってしまいますが
何だかんだ言っても、皆ここが大好きなんだろうなぁと思います。
このユニークな土地には本当に、人にパワーを与えてくれるような
なにか不思議な力があるのかもしれませんね。