At the end of the year
ニューイヤー・イヴ前日の今日、こちらはとてもいいお天気に恵まれました。
12月に入ってからはぐんと寒さが増し、スノーストームもあったりと、ついにボストンの長くて厳しい冬が始まったなぁ・・・と思っていたのですが、今日は一転くっきりと青い空に光が溢れる爽やかな一日に。
今年最後となるヨガのクラスに行くと、スタジオの大きな窓から降り注ぐ太陽の光がぽかぽかと気持ち良くて、最後のシャヴァーサナの時にはなんだか実家の縁側でお昼寝でもしているかのような感覚になって、しばしの間ウトウトと日本へトリップしてしまいました。
アメリカではハロウィン、サンクスギヴィング、クリスマスと続いたホリデーシーズンもようやく一段落で、あとはこのまま新年を迎えるだけなのですが、やはり日本人なのか、私の中ではそんなイベントムードはどこか他人事のようで、それよりも年末になるに従って心は日に日に落ち着き、新しい年へと向けて静かに高揚していっているのを感じます。
昨日は大掃除を済ませて、大晦日はやっぱり年越し蕎麦を食べたいなぁなどと、ひとりでワクワクしながら必要な買い物などに出かけていると、周りにすれ違うたくさんのアメリカ人たちと自分の心はまったく違うところにあるんだなぁ・・・とふと思って、なんだか不思議な気分になりました。
そうして家に帰ると、ちょうどいいタイミングで、注文していた来年のカレンダーが届いていました。ふふふ!
雪に埋もれたファームに、クリスマスツリー。
アメリカへ来て四年、ボストンに戻ってきて二年目となった今年は、特に夏から秋にかけてはあちこちへと出かける機会に恵まれたり、出会いや再会、新しい経験やものごとの再開など、なんだか今思い出してもビックリするくらいに色々なことが来ては去って、そして入れ替わって行くのを感じた年でした。
それらひとつひとつはまるでバラバラのことなのに、ひとつのことが他のことへと繋がっていって、そしてまた別のことへ・・・と言う具合に、俯瞰してみると全てのことは一つの大きな流れのもとに進んでいたような、そんな感じがしています。
この春にはボストンマラソンのテロ事件があって、それは二年前の日本での震災と同様に大変ショックなことだったのですが、同時に私の中で何かのスイッチが入って様々なことが動き出し、その結果心の変化や成長までもが促されたように思います。
昨日大掃除をしていると、そんな一年の様々なことがすーっと頭の中を駆け巡り、そして不要なものを処分すると同時にとてもすっきりとした気持ちになりました。
ここ数年は引っ越し続きでまるで遊牧民のような生活をしているので、荷物は極力持たないように心がけているのですが、それでもやっぱり毎年新しいものが手元に来ては、古いものを処分していくことになり、そういった物の移り変わりを見ていると、何だか自分たちの変化や考え方が表れているようで面白いなぁと思います。
制限のある中で冒険をしていかなければいけないこの数年は、大変なこともた〜っくさんあったのですが、その中で学んだことや得たものの価値は本当に計り知れなくて、物事に対する考え方もものすごく変化したなぁと感じています。
何より、そういった全ての状況、環境、人間関係は、「与えられている」んだな、と思えるようになりました。
そして自分の心ひとつで、世界は変わるんだなぁ、ということも。
今年のお正月に「こころ」という言葉がふわっと沸き上がってきたのですが、なんだかその言葉はやっぱりこの一年を象徴していたのかなぁと、年の終わりにそんな風に思っています。
さて、来年のお正月にはいったいどんな言葉やイメージが浮かんでくるのかな?
明日は新年に必要なものを揃えに行って、夜はお蕎麦を食べながらのんびりと元旦を迎えたいなと思います。
大好きな日本のお正月のことを想いながら。
皆さまも、良いお正月をお迎えくださいね!
Wish you a happy new year!