When spring comes around


日に日に暖かくなってきて、春がもうすぐそこまで来ているのを
感じます。

去年は、そんな春の気配に気持ちを膨らませた瞬間に、信じられない
ような大きなショックが走り、やわらかな希望の春は、一転して儚く
悲しい想いが残る季節となってしまいました。


それでもこうしてまた季節は巡り、太陽の光が燦々と大地に降り注がれ
たくさんの命が一斉に吹き出すこの季節がやってきてくれることに
安堵感と感謝の気持ちを感じずにはいられません。

同時に、私たちは果たしてそれに応えられる存在でいられているのだ
ろうか?ということを、今年はこの春の足音を聞きながらどうしても
考えてしまいます。



私が今年一番はじめに春の気配を感じたのは少し前のこと。
ある日陶芸スタジオで作業をしていると、ふと外からうららかな鳥の
鳴き声が聞こえてきたので誘われるように裏庭に出ると、一本の大きな
木の枝に可愛い小鳥がとまっていて、青い空に向かって気持ち良さそう
に歌っていました。

鶯のような滑らかで美しい歌声。
春の訪れを喜ぶようなその姿に、私も思わず一緒になってその小鳥の
仰ぐ空を見上げました。

 「あぁ、春が来るなぁ・・・!」

そんなふうにのんきに思えることが、どんなに幸せなことなのだろう
と思うと、あらためて色んな事に感謝したいという気持ちが、心の
奥底からこみ上げて来たのでした。

今年はすべての人にとって、希望の春となりますように。


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