Autumn is here


先月、秋の気配を感じ始めたのも束の間、しばらくずぅっとお天気の
悪い日が続いていました。

毎日お天気が良くカラッとしたニューメキシコから一転、暗くジメジメ
としたお天気には、ほんとうに参ってしまいます。
そういえば、傘を使うのも久しぶりで・・・慣れるまでには、もう少し
時間がかかりそうです。

最近は少しお天気も回復して、陽の差す日が増えてきたので、ホッと
しているところなのですが、やっぱり朝起きてキッチンの窓から朝日が
キラキラ差しているのを見ると、本当に幸せな気持ちになります。

せっかく色づき始めた葉っぱたちも、このところの雨のせいか、何だか
萎びたり散ってしまったりしているようですが・・・それでも、日本と
違ってほとんどが山吹色一色になるこちらの紅葉も、住宅の並ぶ郊外の
道などを車で走り抜けるたびに、きれいだなぁと思って眺めています。

先頃のその雨降り続きの日々はというと、引っ越し以来あまり手つかず
だった家の中のことを色々として過ごしていました。
カーペットクリーナーをレンタルして来て、ゴォォォーッと凄い音を
たてながら掃除したり、棚をペイントして取り付けたり・・・

そして雨降りでも家の中でできる一番クリエイティブなこと・・・
といえば、お料理。

シンプルな、レモン風味のポテト・グラタン 
最近完成した初めてのオーバル型グラタン皿でつくったので、
なんだか格別に美味しく思えてしまいました。

秋になって、最近では、いつも行くファーム直営のマーケットに並ぶ
食材も少しずつ変化してきました。
カボチャにキノコ、栗、クランベリー・・・秋の味覚が続々と。

毎年夏にはさっぱりとした和食やアジアンテイストの炒め物などを
よく作るのすが、秋になると、シチューやグラタンなど、コトコト
煮込んだり、じっくり焼いたりするような、スローで温かいものが
作りたいなぁという気分になります。

最近よく作っているのは、フランス人の友人に教えてもらった、
ニンジンと牛肉だけでつくるブッフ・ブルギニョンや、ジャガイモと
イタリアン・ソーセージのオイル蒸し、野菜のポタージュといった、
シンプルで簡単なものばかり。
でも、素材がいいので本当に美味しく感じます。

アメリカで暮らしていて、日本の食文化は本当に素晴らしい!!!と
しみじみ思う一方で、アメリカでは調理法がとてもシンプルなせいか、
素材そのものへのこだわりが、実は強いようにも思います。

私は決して日本のお母さんのように、工夫を凝らして一度に色々な
ものをパパッとつくれるようなタイプではないのですが、でも、
こんなふうに、良い素材でマイペースにシンプルな料理をするのは
大好きだし、コトコトしていると、とても心が落ち着きます。

そんなふうに、秋も深まりゆく今日この頃。
ローストされたグリーン・チリの匂いが漂うニューメキシコの秋を
思い出しながら、 もうすぐ来るボストンの長い冬のことを、3年前に
初めてここに来た時のなつかしさとともに、思い浮かべています。

Pumpkin Bread with Chai

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